BIメールニュースNo.146 2012.4.28発行
【1】成長を超えて~~ベーシックインカム・通貨改革と脱原発への道(1)ベーシックインカム・実現を探る会 代表 白崎一裕
【1】成長を超えて~~ベーシックインカム・通貨改革と脱原発への道(1)ベーシックインカム・実現を探る会 代表 白崎一裕
まず、最初にお断りしておくが「実現を探る会」総体が「脱原発」かどうかは、会員全体でこのことに特化して議論したことがないので、「わからない」と申し上げておく。このメルマガの連載は、あくまでも私個人の見解であり、現在の私の行動指針でもある。また、今回のメルマガは、本論への予告編である。
私個人は、1970年代の後半から、一貫して「反原発・脱原発」の考えをもってきた。その理由は、単純明快なことで、よく原発の議論のなかでいわれる「便所なきマンション」ということだった。放射性廃棄物の捨て場所がない(処理できない)ものを稼働させておくことの反論理・反生態学的な原発への反感が基本だったと思う。
さて、私の立場を明らかにした上で、本題に入ろう。
ここのところ福島第1原子力発電所事故後のひとつの山場ともいえる議論が連日続いている。言うまでもないが、私の生まれた福井県にある大飯原発の再稼働をめぐる議論である。ここでの議論はひとつのステレオタイプを生み出している。それは再稼働させたい勢力に顕著であり、かならず恫喝をともなっている。
(この稿続く)