ベーシック インカム Q&A
入門編 Web版
©2009 ベーシックインカム・実現を探る会 / ©2009 絵本のモモ(イラスト)
-
A1.
すべての個人に、無条件で、毎月渡される最低生活費です。
政府が渡します。
もどる
もどる
-
A2.
予想されるベーシック・インカムは月に8~10万くらいです。
その額で仕事をやめる人は少ないでしょう。
もどる
「世の中でいちばん寂しいことは、する仕事がないことです」と言われます。
働く目的はお金だけではありません。
最低生活が保障されていれば、能力を生かしたい人、気楽に仕事をしたい人、社会に貢献したい人、稼ぎたい人など、人々はより自分に合った働き方をするようになります。
もどる
-
A3.
ベーシックインカムは働いた人にも出ます。
働いた人は働いたぶんだけ収入が多くなります。
もどる
「働いても働かなくても同じ」となることは、あり得ません。
ベーシック・インカムがあると、働く理由がお金のためからやりがい重視へと移ってきます。
多くの人にとって、むしろ生き生きと働ける社会が生まれます。
もどる
-
A4.
いいえ。
もどる
ベーシック・インカムで豊かな経済ができ、医療、教育、福祉などの社会保障はいっそう充実します。
ただし失業保険、生活保護、基礎的な年金はしだいにベーシック・インカムに置き換わります。
もどる
-
A5.
ベーシック・インカムはすべての人の生きる権利に基づいています。
お金持ちだからといって差別しません。
もどる
貧富の差の是正については、税や社会保障で行います。
また、ベーシック・インカムからお金持ちを除外しようとすると、面倒な申告や審査が必要になりますが、どんなに手間と経費をかけても、「なんであいつが…」という不公平をなくすことはできません。
もどる
-
A6.
科学技術の発達により、全員を無理に働かせなくても必要な生産ができる時代になっています。
もどる
人間の代わりに機械が仕事をするようになったとき、仕事がなくなった人はどうやって食べていったらいいのでしょうか。
実際に仕事を主にしている人たちは、日本の全人口の約4割にすぎません。
働いていない人も食べているから、われわれの経済はうまくいっているのです。
みんながそこそこ食う収入をもらうほうが現実的です。
もどる
-
-
A8.
貧しい人や働けない人にもお金をあげるベーシック・インカムを導入すれば、たちまち景気は回復します。
もどる
貧しい人は、お金をあげれば、すぐに使うからです。
お金持ちも、警戒心を緩めて、いままで蓄えたお金を使ってくれるでしょう。
もどる
-
A9.
インフレにはなりません。
もどる
人々の生活を保障する程度の額であれば、需要が生産を超えることはありません。
むしろ、休眠していた供給能力が目を覚まします。
もどる
-
A10.
なりません。
もどる
ベーシック・インカムは、自由経済に干渉しませんので、社会主義国のように沈滞することはありません。
もどる
-
A11.
ベーシック・インカムを超えてどれだけ稼ぐは、その人の力量と運しだいです。
才能を磨いた人と才能を磨かなかった人は同じではありません。
もどる
そもそも、努力や才能があるから確実に収入になるというものでもありません。
ベーシック・インカムで、最低限を保障したほうがいいです。
もどる
-
A12.
真面目でも不真面目でも、生きることの最低限だけは、すべての人で保障し合いましょう。
不真面目な人が消費しないと、真面目な人が生産したものは無駄になってしまいます。
もどる
-
A13.
ベーシック・インカムが定着するまでの間、それは法律で禁止されるべきです。
もどる
そうでなければ給料を国が肩代わりすることになってしまいます。
最低賃金法も維持されます。
もどる
-
A14.
不当な解雇が規制されることはいままで通りです。
もどる
しかし、すでに企業をとりまく経営環境はよくありません。
ベーシック・インカムと社会保障で、失業が怖くない社会を作るほうが、企業にとっても労働者にとっても現実的です。
産業構造の転換が容易になりますし、労働者のスキルアップもしやすくなります。
もどる
-
A15.
労働者を使い捨てるような職場は、淘汰されていくということです。
もどる
いやいやながらの労働がなくなるので、生産性は飛躍的に高まります。
もどる
-
A16.
ベーシック・インカムがあれば、3K労働は労賃が上昇し、それによって応募者が増えます。
もどる
3K労働に対しては、報酬と尊敬で報いるべきです。
もどる
-
A17.
ベーシック・インカムがあれば、多様な生き方が可能になります。
もどる
起業家や芸術家や社会活動家が増えます。
現在は、生活費を稼ぐために、人々の生き方が画一的になっています。
もどる
-
A18.
人々の本質的な勤労精神が変わることはないでしょう。
もどる
むしろ勤労の美徳が、金を稼ぐことから解放されて、より社会的な価値を生み出すことに向かっていきます。
もどる
-
A19.
個人の所得の使い道に制限を付けないことは、自由な社会を維持するための大事な原則です。
もどる
ベーシック・インカムの使い方に社会的な価値を持ち込む必要はありません。
もどる
2010.01.27 | Trackback(0)