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A7 その1
小沢修司氏の案
小沢修司(おざわしゅうじ)
京都府立大学公共政策学部教授、同学部長。
1952年大阪に生まれる。
専攻は生活経済学、福祉財政論、社会政策。
日本でのベーシック・インカム論のパイオニア的存在。
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2010.01.31 | Trackback(0)
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A7 その4
ゲッツ・W・ヴェルナー氏の案
いまでも法人税、所得税などは価格に含まれています。
それが消費税に置き換えられるだけなので、物価上昇は起こしません。
BIを推進する人たちは、社会の根本的な改革に向け、風を起こそうとしています。
このBI構想は、船乗りが頼りにする、かなたに輝く恒星のようなもので、それを頼りに多くの人たちが自分自身で考え、求めれば、道は開けていくでしょう。
ゲッツ・W・ヴェルナー氏
ヨーロッパ10ヵ国に2,000店以上を展開し28,000人の従業員をもつドラッグストア・チェーン、「ディエム」の元経営者。
2004年、ヴェルナーの「高度に工業化され、生産力が雇用と消費を遙かに上回った現代こそ、ベーシック・インカムを導入するチャンス」という発言をきっかけに、議論や運動が広がっている。
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2010.01.28 | Trackback(0)
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A7 その3
古山明男氏の案
1. 新しい電子マネー型の公共通貨をつくって、配ります。
納税に使えますし、日銀マネーと交換できます(手数料あり)。
2. この新しいお金は、使ったときに1%が自動回収されます。
使わずに持っていると、1ヵ月ごとに1%、やはり自動回収されます。
3. 回収したお金は、つぎのベーシック・インカムの財源になります。
先に出して、後から回収して、循環させる方法です。
古山明男(ふるやまあきお)
1949年生まれ。
私塾・フリースクールを主宰。
子ども、若者、母親たちと接した経験から、「労働と教育に根本的転換が起きる」として、ベーシック・インカムのある社会を描きだす。
また、独自の電子マネーによる減価式公共通貨を提案。
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2010.01.28 | Trackback(0)
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A7 その2
関曠野氏の案
現在の中央銀行(日銀)を民主的な政府の管理のもとでの国立銀行にします。
その国立銀行から公共通貨(政府紙幣)を発行し(いまの日銀券ではない)、その公共通貨を財源とします。
公共通貨(政府紙幣)を発行して、従来型の巨大公共事業に使う案が以前からありますが、これでは個人の購買力補強にかならずしも結びつきません。
最終的に市中銀行にたまるだけです。
個人単位で無条件のベーシック・インカムで公共通貨を支給することでこそ購買力に結びつきます。
関 曠野(せき ひろの)
1944年生まれ。
評論家(思想史)。
共同通信記者を経て、1980年より在野の思想史研究家として文筆活動に入る。
思想史全般の根底的な読み直しから、幅広い分野に向けてアクチュアルな発言を続けている。
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2010.01.28 | Trackback(0)
ベーシック インカム Q&A
入門編 Web版
©2009 ベーシックインカム・実現を探る会 / ©2009 絵本のモモ(イラスト)
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A1.
すべての個人に、無条件で、毎月渡される最低生活費です。
政府が渡します。
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A2.
予想されるベーシック・インカムは月に8~10万くらいです。
その額で仕事をやめる人は少ないでしょう。
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「世の中でいちばん寂しいことは、する仕事がないことです」と言われます。
働く目的はお金だけではありません。
最低生活が保障されていれば、能力を生かしたい人、気楽に仕事をしたい人、社会に貢献したい人、稼ぎたい人など、人々はより自分に合った働き方をするようになります。
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A3.
ベーシックインカムは働いた人にも出ます。
働いた人は働いたぶんだけ収入が多くなります。
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「働いても働かなくても同じ」となることは、あり得ません。
ベーシック・インカムがあると、働く理由がお金のためからやりがい重視へと移ってきます。
多くの人にとって、むしろ生き生きと働ける社会が生まれます。
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A4.
いいえ。
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ベーシック・インカムで豊かな経済ができ、医療、教育、福祉などの社会保障はいっそう充実します。
ただし失業保険、生活保護、基礎的な年金はしだいにベーシック・インカムに置き換わります。
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A5.
ベーシック・インカムはすべての人の生きる権利に基づいています。
お金持ちだからといって差別しません。
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貧富の差の是正については、税や社会保障で行います。
また、ベーシック・インカムからお金持ちを除外しようとすると、面倒な申告や審査が必要になりますが、どんなに手間と経費をかけても、「なんであいつが…」という不公平をなくすことはできません。
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A6.
科学技術の発達により、全員を無理に働かせなくても必要な生産ができる時代になっています。
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人間の代わりに機械が仕事をするようになったとき、仕事がなくなった人はどうやって食べていったらいいのでしょうか。
実際に仕事を主にしている人たちは、日本の全人口の約4割にすぎません。
働いていない人も食べているから、われわれの経済はうまくいっているのです。
みんながそこそこ食う収入をもらうほうが現実的です。
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A8.
貧しい人や働けない人にもお金をあげるベーシック・インカムを導入すれば、たちまち景気は回復します。
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貧しい人は、お金をあげれば、すぐに使うからです。
お金持ちも、警戒心を緩めて、いままで蓄えたお金を使ってくれるでしょう。
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A9.
インフレにはなりません。
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人々の生活を保障する程度の額であれば、需要が生産を超えることはありません。
むしろ、休眠していた供給能力が目を覚まします。
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A10.
なりません。
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ベーシック・インカムは、自由経済に干渉しませんので、社会主義国のように沈滞することはありません。
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A11.
ベーシック・インカムを超えてどれだけ稼ぐは、その人の力量と運しだいです。
才能を磨いた人と才能を磨かなかった人は同じではありません。
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そもそも、努力や才能があるから確実に収入になるというものでもありません。
ベーシック・インカムで、最低限を保障したほうがいいです。
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A12.
真面目でも不真面目でも、生きることの最低限だけは、すべての人で保障し合いましょう。
不真面目な人が消費しないと、真面目な人が生産したものは無駄になってしまいます。
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A13.
ベーシック・インカムが定着するまでの間、それは法律で禁止されるべきです。
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そうでなければ給料を国が肩代わりすることになってしまいます。
最低賃金法も維持されます。
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A14.
不当な解雇が規制されることはいままで通りです。
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しかし、すでに企業をとりまく経営環境はよくありません。
ベーシック・インカムと社会保障で、失業が怖くない社会を作るほうが、企業にとっても労働者にとっても現実的です。
産業構造の転換が容易になりますし、労働者のスキルアップもしやすくなります。
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A15.
労働者を使い捨てるような職場は、淘汰されていくということです。
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いやいやながらの労働がなくなるので、生産性は飛躍的に高まります。
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A16.
ベーシック・インカムがあれば、3K労働は労賃が上昇し、それによって応募者が増えます。
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3K労働に対しては、報酬と尊敬で報いるべきです。
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A17.
ベーシック・インカムがあれば、多様な生き方が可能になります。
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起業家や芸術家や社会活動家が増えます。
現在は、生活費を稼ぐために、人々の生き方が画一的になっています。
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A18.
人々の本質的な勤労精神が変わることはないでしょう。
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むしろ勤労の美徳が、金を稼ぐことから解放されて、より社会的な価値を生み出すことに向かっていきます。
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A19.
個人の所得の使い道に制限を付けないことは、自由な社会を維持するための大事な原則です。
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ベーシック・インカムの使い方に社会的な価値を持ち込む必要はありません。
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2010.01.27 | Trackback(0)