ベーシックインカム二冊のご著書のミニ紹介

「実現を探る会」に寄贈された、二冊の本をご紹介いたします。

どちらも、いまの通貨体制とは違う、オルタナティブな通貨体制論をベーシックインカムがらみでご提案されています。偶然だとは思いますが、おふたりとも、「減価マネーシステム」を応用されています。このような貨幣システムの構築は、民間で、先の大恐慌後にもたくさんでてきました。主流の経済学からは別の視座で問題提起したダグラスやゲゼルなどの試みとつながるものでしょう。きちんと二冊とも批評文を書きたいと思いながら、白崎の多忙と怠慢で、遅くなってしまいました。心よりお詫び申し上げます。いずれ、お二人に対しては、私と考えの違うところもありますが、なんらかの形で内容的なご紹介をしたいと思います。まずは、この冒険的な著作の試みをぜひともみなさんにお広めいただきたいと思います。(白崎一裕)

若い人向けのベーシックインカムのご紹介文章

代表の白崎一裕です。 ウェブメディア 「Work Switch」に、ベーシックインカムの入門的な文章を書かせていただきました。編集部の注文は、まったく予備知識のない、20代の働く女子・男子向けに書いてほしいということでした。限られた字数でしたので、限界はあるかもしれません。

ご参考まで。

http://workswitch-ibs.inte.co.jp/basic-income/

 

「震災復興へのベーシックインカム・通貨改革支援について」

ベーシックインカム・実現を探る会代表 白崎一裕

今回の熊本・大分などの震災で被災されたすべての皆様に心からお見舞い申し上げます。また、残念ながら亡くなられた方々へ心よりお悔やみ申し上げます。様々な方法・関わりで多様な支援が行われていると思います。私も3・11東日本大震災時には栃木県北で被災いたしましたので、本当に、現地は、いま大変なことであろうと推察いたします。その3・11直後に、ベーシックンカム・実現を探る会も主催・参加して「震災復興所得保証を要求する院内集会」を行いました。そのときに、出させていただきました提言(一部訂正しました)を以下に再掲いたします。この提言は、こんどの震災でも有効であると思いますのでみなさまにご参考にしていただければ幸甚です。

~~震災復興基礎所得保障等を政府に要求する声明~~~~~

被災者、そしてすべての人々へベーシック・インカムを!!~...

「3・11」。この日は、日本の歴史の大きな裂け目として記憶されるであろう。復興へのプランが様々な立場から提言されているが、政府に対して、生活福祉資金貸付(緊急小口資金)をはじめとする被災者生活再建支援法など、現行関係法規の積極的活用と柔軟な運用、医療・介護・雇用・住宅・教育・子育てに関する支援の方策の充実が求められている(注1)。

にもかかわらず、それらの申請は複雑であり、すでに制度からこぼれ落ちる人々が出ている。また行政機構も含めたすべての生活基盤が奪われ、雇用が暮らしを支えるようになるまでには多大な時間と試行錯誤が必要である。そのような状況の下、いま、私たちは要求する!まずは、緊急に個人単位・無条件の所得保障として被災地域のすべての人々に月額15万円の支給を。期間を5年とし、支給対象地域を岩手・宮城・福島三県および近隣県の被災基礎自治体とする(注2)。

支給の条件を「個人単位・無条件」とすることで、一人ひとりの生活の多様性を損なわない柔軟な所得保障が実現され、将来が見えない被災者の物質的・精神的な支えとなるであろう。地域の消費にまわることで地域自給を促す迅速な経済回復にも有効である。地域・地方の経済再生は、個人への所得保障から始まるといっていい。さらに、この所得保障をベースに、医療・介護・雇用・住宅・教育・子育てなどの支援(現物給付など)を総合的に組み立てることもまた、すべて政府の責任においてなされるべきである。所得保障によって、義援金を地域のインフラ整備などにも回すことが可能になる。財源を懸念する声もあるかもしれない。復興費用試算は20~30兆円、これに加えて原発対策関連費用が10兆 円を超えるといわれている。阪神・淡路のときの復興費用は、当初、10兆円といわれたが、結果はその1.5倍以上の16兆円だった。この莫大な費用の捻出は増税、緊縮財政や通常の国債発行では賄いきれないであろう。ここは、震災国債発行による日銀の直接引き受けによる方法が最も望ましい。日銀からの資金は直接国庫に入金され、国の借金を増やすことなく、結果として利子もつかない。被災したすべての人々、そしてこの国に暮らすすべての人々が希望をもてる社会の実現に向けて、わたしたちは、基礎所得保障を基盤とした総合的な復興政策の実施を要求する。

 

以上注1:大阪弁護士会「東日本大震災における被災者の生活再建に係る関係法規の運用改善及び法改正に関する緊急意見書」 (4月7日付)参照。注2:ちなみに岩手・宮城・福島三県を「震災特区」として所得保障を実行した場合、総人口567万人×月額15万円で年間10兆2,114億円。震災復興費用には、この所得保障分を含めた予算組が必要となる。近隣基礎自治体の中では、茨城県の各自治体も広域に含まれるが、この概算では省略した。

スイスのダイレクトデモクラシーとベーシックインカム

スイスのベーシックインカム(BI)運動をはじめた、エノ・シュミット氏(アーティスト)のインタビ ­ューです。イニシアティブ(国民投票)の意義と深く結びついているBI運動の意味について語っています。BIの憲法条文案は、短くして人間の尊厳には、所得が必要だ~~というぐらいのものであとは、みんなで、議論するというスタンスだということです。興味深いお話ですので、ぜひ、ご参考にしてください。

https://www.youtube.com/watch?v=bBbStPsvm1g

社会信用論入門サイト(再掲)ルイ・エヴァン関連など

以前にも、当会のHPにアップされた、社会信用論・ダグラス入門関係のサイトですが、検索しづらくなっていることもあり、新たに再度、新情報も加えて以下にご紹介いたします。以下はカナダでダグラスの思想を広めたカトリックの宗教者ルイ.エヴァンの主著「この豊かさの時代にIN THIS AGE OF PLENTY」のサイトです。カトリックの色彩が強いですが、社会信用論自体についてはダグラスよりはるかに噛み砕いて解かり易く説明しています。

http://www.michaeljournal.org/plenty.htm

上記のサイトの日本語訳を途中までされた方のサイトです。以下です。

http://www.nn.em-net.ne.jp/~komoda/index4.html

また、他のルイ・エヴァンの文章の翻訳は、以下のサイトで読むことができます。

http://rothschild.ehoh.net/material/41.html

(まだ、未訳のものは、順次、「実現を探る会」でも翻訳作業をすすめたいと思います。)

連載・お金リテラシー入門 ~~ お金にふりまわされないものの見方・考え方

●  「お金リテラシー入門 ~~ お金にふりまわされないものの見方・考え方」

いま、白崎が、上記のタイトルで隔月刊誌「くらしと教育をつなぐWe」(フェミックス)に連載しています。

連載の意図は、もちろん、ベーシックインカムや通貨改革を考えるための根本を考えてみようということです。「実現をさぐる会」のHPの読者からこんな感想がよせられます。

「どうも、関曠野さんの話は、面白いんだけれど、よくわからん。特に、通貨(お金)や金融の話がぴんとこない」というような感想です。私も、小さな集まりで、通貨やベーシックインカムのことをご説明させていただく機会がありますが、「何度聞いても、わからない」というご感想をいただきます。本屋さんには、経済や金融の本があふれているのに、これはなぜだろう?と考えます。もしかしたら、本質的なことを、わざと難しくてわからなくしているんじゃないか?と。私も、経済や金融の専門家でも何でもありませんが、自分が疑問におもったことを読者のみなさんと共に考えるような文章なら、すこしは、この世界の風通しがよくなるのではないか、と考えて連載をはじめてみました。ご興味のある方は、ぜひ、お目通しいただければと思います。

連載一回We 2014年4/5月号「マネーが動かす原発マフィア」

二回6/7月号「銀行がつくる借金(負債)のお話」

三回8/9月号「信用創造のお話」

四回10/11月号(予定)「信用創造のお話②」

 

ということで続けていきます。

We のHPは以下です。

http://www.femix.co.jp/

よろしくお願いいたします。

聴いてや!「ベーシックインカム音頭」大公開

聴いてや!「ベーシックインカム音頭」大公開

ベーシックインカム・実現を探る会編『ベーシック インカム Q&A入門編』のイラスト担当、絵本のももが作詞作曲した『ベーシックインカム音頭』を、どどーんと公開します。

作曲者みずからマイクを握り、同じく探る会メンバーMASAとの絶妙な???デュエットでお届けします。 あっ、音量は控えめにお試しください、ね!

あなたもぜひ歌って、ベーシックインカム音頭の輪を広げよう! ベーシックインカムを、どどーんと盛り上げよう!

★ カラオケ字幕入り動画の制作や和風の編曲がお得意の方、お手伝いいただけませんか? 一声おかけください!

歌ってや! ベーシックインカム音頭
  • 「ベーシックインカム音頭」
  • うた:MASA & MOMO とBIオールスターズ
  • 作詞・作曲:©2009-2010 絵本のもも
  • 編曲:©2010 Bayrock

【1ばん】

ひとつ、覚えて 損はない
ベーシックインカム いう制度

ひとりひとりに毎月の
生活費を無条件
どんと、どんと 保障する

ベーシックインカム えじゃないか
ベーシックインカム えじゃないか
あ~あ えじゃないか えじゃないか

【2ばん】

ふたつ、この世はせちがらい
弱肉強食 自己責任

そんなあほな 夢のよな
ウマイ話にゃ 気をつけろ
ヒトはケモノに落ちぶれた

いえいえ、あほやありません
いえいえ、夢やありません
あ~あ えじゃないか えじゃないか

【3ばん】

みっつ 笑顔の花が咲く
とうちゃんも かあちゃんも にこにこね

ひとりひとりに毎月の
生活費を無条件
どんと、どんと 保障する

ベーシックインカム えじゃないか
ベーシックインカム えじゃないか
あ~あ えじゃないか えじゃないか

♪♪♪

ベーシックインカム えじゃないか
ベーシックインカム えじゃないか
あ~あ えじゃないか えじゃないか

どどんがどん
ア ソーレ
どどんがどん

Q&A入門編 A7その1 小沢修司氏の財源案

  • Q7. 財源はあるのですか。

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    A7 その1 小沢修司氏の案

    ベーシック・インカムは十分実現できます!
    財源は所得税です。一律45%の所得税とベーシック・インカム導入による所得控除の廃止で、115兆円を捻出できます。
    さらに小沢教授、月5万円なら現行税制のまま対応できると主張する。
    所得控除の廃止、年金、児童手当、生活保護、失業給付などの調整で、少なくとも70兆円の財源が確保できる。これで月5万円は可能でしょう。

    小沢修司(おざわしゅうじ)
    京都府立大学公共政策学部教授、同学部長。 1952年大阪に生まれる。 専攻は生活経済学、福祉財政論、社会政策。 日本でのベーシック・インカム論のパイオニア的存在。

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Q&A入門編 A7その4 ゲッツ氏の財源案

  • Q7. 財源はあるのですか。

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    A7 その4 ゲッツ・W・ヴェルナー氏の案

    いまでも法人税、所得税などは価格に含まれています。 それが消費税に置き換えられるだけなので、物価上昇は起こしません。

    BIを推進する人たちは、社会の根本的な改革に向け、風を起こそうとしています。
    このBI構想は、船乗りが頼りにする、かなたに輝く恒星のようなもので、それを頼りに多くの人たちが自分自身で考え、求めれば、道は開けていくでしょう。

    ゲッツ・W・ヴェルナー氏
    ヨーロッパ10ヵ国に2,000店以上を展開し28,000人の従業員をもつドラッグストア・チェーン、「ディエム」の元経営者。 2004年、ヴェルナーの「高度に工業化され、生産力が雇用と消費を遙かに上回った現代こそ、ベーシック・インカムを導入するチャンス」という発言をきっかけに、議論や運動が広がっている。

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Q&A入門編 A7その3 古山明男氏の財源案

  • Q7. 財源はあるのですか。

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    A7 その3 古山明男氏の案

    電子マネー

    1. 新しい電子マネー型の公共通貨をつくって、配ります。 納税に使えますし、日銀マネーと交換できます(手数料あり)。

    自動回収

    2. この新しいお金は、使ったときに1%が自動回収されます。 使わずに持っていると、1ヵ月ごとに1%、やはり自動回収されます。

    先に出して後から回収

    3. 回収したお金は、つぎのベーシック・インカムの財源になります。 先に出して、後から回収して、循環させる方法です。

    古山明男(ふるやまあきお)
    1949年生まれ。 私塾・フリースクールを主宰。 子ども、若者、母親たちと接した経験から、「労働と教育に根本的転換が起きる」として、ベーシック・インカムのある社会を描きだす。 また、独自の電子マネーによる減価式公共通貨を提案。

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Q&A入門編 A7その2 関曠野氏の財源案

  • Q7. 財源はあるのですか。

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    A7 その2 関曠野氏の案

    「公共通貨」を財源にします。

    現在の中央銀行(日銀)を民主的な政府の管理のもとでの国立銀行にします。 その国立銀行から公共通貨(政府紙幣)を発行し(いまの日銀券ではない)、その公共通貨を財源とします。

    どうして日銀券じゃだめなの? 今のお金は利子付き負債じゃからだよ。
    日本銀行って、国立銀行じゃなかったの? はい。
    公共通貨とベーシック・インカムはセットで有効。

    公共通貨(政府紙幣)を発行して、従来型の巨大公共事業に使う案が以前からありますが、これでは個人の購買力補強にかならずしも結びつきません。 最終的に市中銀行にたまるだけです。 個人単位で無条件のベーシック・インカムで公共通貨を支給することでこそ購買力に結びつきます。

    関 曠野(せき ひろの)
    1944年生まれ。 評論家(思想史)。 共同通信記者を経て、1980年より在野の思想史研究家として文筆活動に入る。 思想史全般の根底的な読み直しから、幅広い分野に向けてアクチュアルな発言を続けている。

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ベーシック・インカムQ&A 入門編

ベーシック インカム Q&A
入門編 Web版

©2009 ベーシックインカム・実現を探る会 / ©2009 絵本のモモ(イラスト)