BIメールニュースNo.161 2012.8.11発行
【1】二酸化炭素排出税を財源としたベーシックインカム構想
【2】ドイツのメルケル首相はベーシックインカム反対
【1】二酸化炭素排出税を財源としたベーシックインカム構想
二酸化炭素排出税を財源としたベーシックインカム構想が掲載されています。
CAP CARBON EMISSIONS AND PAY DIVIDENDS TO CITIZENS ? A STRATEGY TO UNITE AMERICANS AGAINST GLOBAL WARMING
1トン200ドルの炭素税をかければ、年間2000億ドルの歳入を見込むことができ、アメリカ国民一人あたり年間678ドルのベーシックインカムになるという試算がなされています。
二酸化炭素税法案を通すのに失敗して、すべての人を巻き込むのにどうすればいいのかと考えた末に出てきたのがこのアイデアだという経緯が興味深いです。
【2】ドイツのメルケル首相はベーシックインカム反対
ドイツのメルケル首相は、ヘルティ行政専門大学院における会合でベーシックインカムに反対の意見を表明しました。
GERMANY: Chancellor Merkel Speaks Against BIG | Basic Income News
海賊党など、ベーシックインカムを公約に掲げた政党の躍進を踏まえて、ある参加者がメルケル首相に質問したところ、労働市場は十分柔軟性があるので、すべての人は働いて所得を稼ぐべきだと主張しました。