ＢＩメールニュースNo.182　 2012.12.29発行

【1】ラテンアメリカ議会は、ベーシック・インカムの枠組法を承認

【2】なぜベーシックインカムは実現しないのか？（２）

【1】ラテンアメリカ議会は、ベーシック・インカムの枠組法を承認

ラテンアメリカ議会(Parlatino)の委員会は、ベーシック・インカムの枠組法を承認しました。
Comision de Parlatino aprueba Ley Marco de Renta Basica(Google翻訳)

ブラジルは先行的に、ボルサファミリアという部分的なベーシックインカムを実現済みですが、ラテンアメリカ全体としてその方向を目指す意思が見えます。

【2】なぜベーシックインカムは実現しないのか？（２）ベーシックインカムメールニュース編集長　野末雅寛

１２月１６日に実施された衆院選では、自民党と公明党が３分の２を超える議席を獲得した。ベーシックインカムをマニフェストに掲げる新党日本代表の田中康夫氏は落選し、ミニマムインカムをアジェンダに掲げるみんなの党は議席数こそ伸ばしたものの第三極をめぐる争いの中で存在感を失った。自民党は「手当よりも仕事」を打ち出し、日銀が銀行から国債を買い取る金融緩和で円安株高を狙い、そこで融通した資金を公共事業に投じる国土強靭化を公約に掲げた。安倍総裁が掲げた「アベノミクス」は市場から大きな期待を招き、衆院選後、上昇中の株価に現れている。これは、子ども手当の実現を目指した民主党の敗北と並んで、ベーシックインカムを求める動きの敗北なのだろうか。

続きはこちらから
なぜベーシックインカムは実現しないのか？（２）