BIメールニュースNo.217  2013.8.31発行 バックナンバー

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BIメールニュースNo.217  2013.8.31発行

【1】独、仏で増えるベーシック・インカムを求める声

【2】キング牧師の夢「基礎所得保障」参考資料

【1】独、仏で増えるベーシック・インカムを求める声

ドイツやフランスのみならず、ベーシックインカム入門の基礎知識から最新動向まで網羅した、手際よくまとめられた報告書がWEBRONZAから出ています。

独、仏で増えるベーシック・インカムを求める声- Global Press - 朝日新聞社(WEBRONZA)
http://webronza.asahi.com/global/2013072600001.html

これまで多くの人がベーシックインカムを取り上げてきたエッセンスが凝縮した文章になっており、大変分かりやすく、初学者にも研究者にもお勧めです。

【2】キング牧師の夢「基礎所得保障」参考資料

先週号では、「私には夢がある」講演から50年経ったことを祝うイベントがアメリカ国内で開催されたこともあり、ベーシックインカムの提唱者としても知られるキング牧師に関する記事を紹介しましたが、日本語の翻訳書籍などもありましたのでご紹介します。

【原書】
Where Do We Go from Here: Chaos or Community? - Wikipedia, the free encyclopedia
http://bit.ly/19DITIl

【スピーチ録音】
Where Do We Go from Here
http://youtu.be/s6zVj3nBmNs

【翻訳書】
『黒人の進む道―世界は一つの屋根のもとに』サイマル出版会

【記載内容】:山森亮「「生きていることは労働だ」――運動の中のベーシック・インカムと「青い芝」」
http://www.arsvi.com/2000/0709yt.htm

私がここで考察したいと思う一般的な計画が、一つだけある。なぜならそれ[保証所得]は、この国家のなかでの、貧困の全廃を取扱い、それは必然的に、国際的な規模での貧困についての、私の最終的な議論を導き出すことになるからである。 私はいま、最も単純な方法が、最も効果をあげるようになるだろうと確信している--貧困の解決は、いま広く議論されている方法、すなわち保証所得という方法で、直接それを廃止することである、と。

その保証所得が、たえず進歩的な法案という形で生かされてくるのを確実にしようと思ったら、次の二つの条件を欠くことはできない。

第一に、その所得は最低の水準にではなくて、社会の中間の水準にあわせて定めなくてはならない。第二に、保証所得は社会の総収入が増大したら、自動的に増加するものでなければならない。

この提案は、いま普通に使われている意味での「公民権」計画ではない。その[保証所得の]計画によれば、全貧困者の三分の二を占めている白人にも、利益を及ぼすのだ。私が黒人と白人の両方が、この変化を遂行するために連合を結んで行動するように希望する。なぜならば、実際問題として、われわれが予期しなければならない猛烈な反対にうち 勝ためには、この両方の結合した力が必要になるからである。(上掲書pp.172-176:ただし訳文一部変更)

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