BIメールニュースNo.154 2012.6.23発行
【1】つながりといのちを斬り捨てるBIには、NO!
【2】【動画】ベーシック・インカム支給先行プロジェクト(ナミビア)
【1】つながりといのちを斬り捨てるBIには、NO!
「“しょうがい”って、どう書くんだっけ?」
2010年1月初旬。生活保護の申請に同行したAさん(30歳)の質問に一瞬絶句した。申請を短時間に終わらせようと福祉事務所から聞かれそうな家族状況をメモして貰っていた時だった。
彼はきょうだいに障がい者がいたが「障害」という字が書けなかった。淡々と語る彼の生い立ちは寂しさに満ちていた。彼の家族は父の疾病で生活保護を受給していた。だが母は失踪。後に父の年金受給とともに、きょうだいの障害者年金もあったため生活保護は辞退させられた。(保護費には年金は上乗せされないにも関わらず…)
中学は不登校、定時制高校も直ぐに中退した。家出して建築現場の日雇いで働いた。路上生活に至る2009年末、直前に稼いだ金をパチンコですってしまったと正直に話してくれた。
Aさんは居宅保護を希望していたが、福祉事務所からは食事や就活費用などの現物支給のみの緊急一時保護センターと言われた。申請時にはセンターも無料低額宿泊所も満杯なため、ネットカフェ保護となった。その後、緊急一時保護センターに入れたと福祉事務所の担当者から聞いたが、彼の行方はいま、分からない。
震災を経て1年半たった今、彼はどうしてるだろうか…。
続きはこちらから。 http://bijp.net/newsinfo/article/319
白崎朝子ケアワーカー。著書『介護労働を生きる』『ベーシックインカムとジェンダー』(編著者)共に、現代書館刊。現在、『福島原発告訴団』への支援ならびに『福島女子のゆるゆる保養合宿』コーディネーター。
【2】【動画】ベーシック・インカム支給先行プロジェクト(ナミビア)
大きな成果を上げていると喧伝されているナミビアのBIについての動画です。
はじめて動画でその成果を見ることができましたが、やはり動画が伝える迫力は違います。ただ、供給が不足している発展途上国に必要なBIと、需要が不足している成熟国に必要なBIでは違いがあるのではないかとも思わせる内容でした。