BIメールニュースNo.159 2012.7.28発行
【1】成長を超えて~~ベーシックインカム・通貨改革と脱原発への道 (4)ベーシックインカム・実現を探る会 代表 白崎一裕
【2】スペインにおけるベーシックインカム要求の動き
【1】成長を超えて~~ベーシックインカム・通貨改革と脱原発への道 (4)ベーシックインカム・実現を探る会 代表 白崎一裕
原発再稼働問題でも原発建設予定地での推進派と反対派の対立でも原発推進派から必ずでてくる科白が「原発がないと地域の経済が立ち行かない」というものだ。長い間、原発は地域を潤す特効薬として宣伝され政治の道具として使われてきた。そうであるならば、原発のかわりに、原発を受け入れている地方にベーシックインカムを支給して原発がとまっても何ら経済的に問題はないということを証明しようという発言がでてくるのは当然だ。twitterで映画監督の鎌仲ひとみさんがそんな風によびかけていた。正論だと思う。
正論には違いないがその実現のためには通貨改革を含めて相当な下準備がいるだろう。実現はそう簡単なことではない。そもそも、わたしたちには、いつの間にか東京を中心とする大都会は富んでいて、地方は限りなく貧しいという思考が刷り込まれている。確かに現実は「貧しい」のだ。ただ、それが永遠の昔からの常態であったような錯覚に陥っている。まずは、ここの思考の塊をほぐすことからはじめてみよう。
(この稿続く)
【2】スペインにおけるベーシックインカム要求の動き
スペインでベーシックインカムの運動が盛り上がっていることがBasic Income Newsで報じられています。
SPAIN: Basic Income movement grows | Basic Income New
1000人の参加者というレベルなので、まだ大規模な動きにはなっていないようですが、ウオール街占拠運動から生じた動きのようで、欧州金融危機が深刻なスペインでベーシックインカムを要求する動きが今後どれだけ本格化するか注目します。