BIメールニュースNo.174  2012.11.3発行 バックナンバー

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BIメールニュースNo.174  2012.11.3発行

【1】IMFの政府通貨に関する研究報告

【2】2012年オランダ総選挙の評価

【1】IMFの政府通貨に関する研究報告

IMFが、政府通貨を発行して国家が抱える債務を帳消しにする方法について研究報告していることが分かりました。

「国家が抱える債務を一掃して銀行家の地位を引きずり下ろすIMFの壮大な計画」
IMF's epic plan to conjure away debt and dethrone bankers

日本語抄訳
IMFの史上最大の作戦…債務消滅、バンカー一掃 - 今日の覚書、集めてみました

件の研究報告書は下記です。
IMF Working Paper : The Chicago Plan Revisited

1930年代のアメリカの経済学者によって立てられたシカゴプランの内容に基づく研究報告書で、前回の世界恐慌に学び温故知新を図っているようです。

【2】2012年オランダ総選挙の評価

2012年オランダ総選挙が実施され、ベーシックインカムを推進する新興勢力は議席を獲得できませんでした。
OPINION: Assessment of the Dutch Elections 2012, No entrance to Basic Income | Basic Income News

NOSというオランダのNHKに相当する放送局にまともに取り上げてもらえず、ベーシックインカム(BI)を推進する新興勢力が門前払いを受けました。有効投票総数9,424,235に対して、BI推進勢力が獲得した票数は、21,176と極めて少ないです。

日本では、新党日本が1議席を有しているだけでなく、みんなの党も、その内容には疑問視される向きも多い部分的にBIを主張したり、維新の会までもが主張しています。

福祉大国の北欧で虫けらのように扱われるのに対し、日本ではその内容の是非には激しい賛否両論が巻き起こるものの、それなりに受容が進んでいるのは、今後のベーシックインカムについて考える上で示唆に富んでいるように思います。

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