BIメールニュースNo.131  2012.1.21発行 バックナンバー

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BIメールニュースNo.131  2012.1.21発行

【1】震災復興BI院内集会以後…個人的な雑感        白崎朝子

【1】震災復興BI院内集会以後…個人的な雑感        白崎朝子

未曾有の大災害、原発事故があった2011年。私はBI運動を担っている人々と共に『震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集会』を4月と6月の2回開催した。地域を被災地に限定したとはいえ、日本で初めてのBIを要求した院内集会だった。一番嬉しかったのは、それまで「BIはネオリベも言っている」「BIより、まずは雇用政策」とBIに批判的だった労働運動家や反貧困の運動家たちなどから、むしろたくさんの賛同署名を頂いたことだった。

その後、2010年に発刊予定だった『ベーシックインカムとジェンダー』の編著者として私は、編著者作業の追い込みにかかった。『ベーシックインカムとジェンダー』の執筆者は、シングルマザー、ケアワーカー、サバイバー、セクシャルマイノリティと重複した立場ゆえに社会的に周縁化され、貧困を余儀なくされた当事者10人だ。皮肉なことに、拙著はBI推進派より、今までBIには懐疑的だった人たちからの方が評判が良い。

『ベーシックインカムとジェンダー』を企画したのは2009年7月。企画じたいは直ぐに通ったのだが、出版までの道程は険しかった。BI批判のブリザードが吹き荒れる中、匍匐前進するような編集作業…。今まで私は5冊の単行本出版に関わったが、最も責任が重い仕事であり、難産だった。

さらに震災で一時中断。それでも出版を放棄しなかったのは、震災復興の院内集会の私なりの総括が『ベーシックインカムとジェンダー』の出版に込められていたからだ。

(この稿続く)

<白崎 朝子 氏 プロフィール> 介護福祉士・ライター。著書『介護労働を生きる』(現代書館、2009年年)。共著『ベーシックインカムとジェンダー~~生きづらさからの解放に向けて』『季刊福祉労働』(現代書館)、『世界』(岩波書店)、『週刊金曜日』、『シルバー新報』等に執筆。

★震災復興BI院内集会関連資料

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集会・資料①

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集会・資料②

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集会・英語版要約

第2回院内集会開催のご案内

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