2008年9月にアメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破たんしました。その後、またたく間に世界中にその影響がおよび、「金融不安」「金融危機」「深刻な不況」などという言葉がマスコミにあふれだしました。しかし、これは「不況」などではありません。これは、「世界恐慌」なのです。
この「世界恐慌」は、突然始まったのではありません。
世界の先進国といわれる国々は、多くの富をもちながら、また、膨大な負債をかかえています。また、発展途上といわれる国々では、貧しいのに、それでも多くの負債をかかえています。 こういう負債の状況が「世界恐慌」につながっています。
あなたは、その「世界恐慌」を理解したいと思いませんか?
いままで、なんども言われてきました。政府の税収がないから、医療や教育に回すお金はないんだ、とか、本当にやりたい仕事をするために給料が減ってもかまわないなんてゼイタクなことだよ、住宅ローンはあるし、借金があるなかで、自分も食わなきゃいけないし家族も養わなきゃいけないんだから、とか。こんなようにです。でも、それらは、本当はおかしなことじゃありませんか?私たちは、そうやって苦労して無理して得たお金で物を買います。それらの物が生産される過程で、森林が破壊され、水が汚染され、空気が汚されていきます。私たちは、別の選択肢を選ぶことができないので、やむを得ず、そういう暮らしを続けてきました。でも、本当に税収が増えないと医療費や教育費はないんでしょうか。また、私たちは、永遠に、ローンや負債から抜け出ることはできないんでしょうか。
お金の問題は、私たちのすべての生活の核心部分にあります。こういうお金というものが何であり、そして、どのようにはたらいているかを理解する時が、いよいよ、やってきたのです。
ベーシックインカム・実現を探る会のHPの全体をより明確に理解するためにも、この通貨改革のコーナーをぜひ、お読みください。そして、その理解は、世界のさまざまな問題の原因を探り、それらを解決するために役立つものと確信しています。
お金がどのようにはたらいているかを知れば、私たちの金融というものの望ましいあり方もみえてくるはずです。私たちは、それらをめざす活動に参加することもできるでしょう。
わたしたちのサイトは、そんな、みなさんのためにつくられていきます。
(文責・白崎一裕)