日本ベーシックインカム学会イベントの中止と開催内容の変更について

● 先日、お伝えした、ベーシックインカム学会の二つの催し物について、コロナ対策のため変更事項がありますので、以下にお伝えいたします。
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緊急のお知らせ
9月19日、20日の日本ベーシックインカム学会関連イベントの実施内容変更について

①会員の皆様へ

 

 

大阪府のコロナ陽性者拡大と、医療の逼迫を受け、19日の関西研究会を中止いたします。

 

また、20日の年次大会は、会場への来場は一部発表者のみとし、無観客での開催と致します。尚、オンライン参加は引き続きお申し込み頂けます。

 

また、20日に予定されていました会員総会は、中止といたします(自由論題と講演のみオンライン実施)。

 

理事会での議題は、後日HPに掲示いたします。

 

会場参加を予定されていた皆様には、ご迷惑をおかけする事、まことに申し訳ございません。

 

②発表者の方へ

 

20日はオンライン発表と会場発表のどちらか、ご都合の良い方をお選びいただけます。

オンライン発表をご希望で、ご自身の端末からスライド等の画面共有が難しい方は、お早めにご相談くださいませ。

 

ご不明点などの相談先は樋口会長まで。

 

hiroyoshi.khc@nifty.com


 

 

日本ベーシックインカム学会

事務局

第5回日本ベーシックインカム学会関西地区研究会のご案内

第5回日本ベーシックインカム学会関西地区研究会のご案内

●開催日 2021年9月19日(日曜)※年次大会は翌日です。
●開催場所 大阪市北区天神橋3-9-27  PLP会館4F小会議室B
(地下鉄扇町駅、JR天満駅から徒歩約5分、plp-kaikan.net/)
テーマ 資本主義の克服とベーシックインカム
光文社新書『資本主義から脱却せよ 貨幣を人びとの手に取り戻す』の著者お二人にベーシックインカムとの関連を語っていただきます。
プログラム
●午後1時 受付開始 午後1時25分 開会挨拶と開催趣旨説明
●午後1時半~2時20分「そもそもお金とは何か?すべての人びとが恩恵を受ける経済とは?」日本ベーシックインカム学会理事 高橋真矢
●午後2時半~3時20分「現金給付の経済とベーシックインカム」
日本ベーシックインカム学会副会長 井上智洋
●午後3時半~4時半 パネラーの補足と質疑応答
参加費
日本ベーシックインカム学会会員は無料、一般は千円
申し込みと問い合わせ
日本ベーシックインカム学会山中宛 以下のメールアドレスまで
yamashikaransapo@occn.zaq.ne.jp または
yamashika0217@gmail.com まで
なお翌日には大阪市淀川区十三シアターセブンで、日本ベーシックインカム学会第4回年次大会も開催されます。併せてご参加ください。問い合わせ、申し込みは上記と同じです。
 

第 4 回日本ベーシックインカム学会年次大会

第 4 回日本ベーシックインカム学会年次大会

日程 2021 年 9 月 20 日(月、敬老の日の祝日)前日に関西地区研究会があります

会場 大阪市淀川区十三シアターセブン BOX1阪急十三駅徒歩 4 分大阪市淀川区十三本町 1-7-27 www.theater-seven.com/

開催テーマ「ポスト新型コロナの時代の生活とベーシックインカム」

予定プログラム
10:00 受付開始
10:30〜11:10 会員総会
12:30 開会あいさつ
12:40〜14:40 一般研究発表
発表者と発表演題

山中鹿次「週3日労働社会実現とベーシックインカム」
仲村亮介「現代日本の論壇におけるBIを巡る議論について」
岸香おり「高等学校におけるベーシックインカムに関する授業実践報告」
岡野内恵里子、名川文清「2021年度ベーシックインカム国際会議他」
諸星たお「ケアニューディール」
杉丸一美「一人年間35万円のベーシックインカム支給を実現する」

14:50〜16:30 シンポジュームと質疑
「グリーンニューデイールとベーシックインカム」

パネラー
長谷川羽衣子(グリーンニューデイール政策研究会事務局長) 朴勝俊(関西学院大学教授) 

参加費 
2000 円(資料代含む)学会員無料、オンライン参加千円

 申し込み・問い合わせ
日本ベーシックインカム学会山中宛 以下のメールアドレスのいずれかに
yamashikaransapo@occn.zaq.ne.jp または yamashika0217@gmail.com

99% のためのベーシックインカム構想のご紹介

以下は、薔薇マークキャンペーンの政策提言の一部として発表されています。とても、有効なたたき台だと思いますのでご紹介いたします(白崎)

 

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https://rosemark.jp/2021/04/06/2021040602/

要約および本文 (全体の論文は、上記URLから薔薇マークのPDFへリンクされています)

99% のためのベーシックインカム構想

99%のためのベーシックインカム構想(要約および本文)

2021/04/04
朴勝俊(関西学院大学総合政策学部教授)
山森亮(同志社大学経済学部教授)
井上智洋(駒澤大学経済学部准教授)

 

99%のためのベーシックインカム構想(要約)

ベーシックインカムは、全ての個人に均等に一定の金額を定期的に給付する制度です。これが他の社会サービスなどを補完することによって、「健康で文化的な最低限度の生活」や、個人的および社会的自由の保障に、現在より近づくことができます。
高度な生産力と貨幣発行権を持つ日本では、不況下において、政府が国債を市中に売却し、日本銀行がそれを買い上げるような方法で、現金給付が可能です。しかし経済が回復して物価上昇率が高まった場合に備えて、税制等によってそのおカネを回収する仕組みも必要です。
こうした認識から、私たちは2階建てのベーシックインカムを試案として提案します。2階部分は、政府と日本銀行の協調による貨幣発行(国債発行と日銀の買い入れ)によるもので、均等の給付を行うことで景気回復を促し、物価安定目標を達成することを目的とします。その金額は、政府や日銀が裁量的に決定しますが、経済が回復するとゼロに向けて縮小します。当面は深刻な経済停滞が続いているため、1人1月7万円の給付を想定します。
1階部分は、恒久的に安定的な給付額を保証するもので、この部分については税による裏付けを必要とします。新税の設置や、所得税等の増税によって確保できる税収額に応じて、それを人口と12ヶ月で割り算し、1人1月あたりの給付額が決められます。ちなみに、1億2600万人に1人1月あたり1万円を給付するためには、およそ15.12兆円の裏付けが必要です。その中心になるのは、所得税制の改革(所得控除の廃止と、税率の引き上げ)です。私たちの試算によれば、これだけで45兆円弱の増収が見込め、1人1月あたり3万円弱のBIが可能です。経済回復によってさらに増収となれば、BIの金額はもっと増やすことができます。それ以上に1階部分の金額を増やすことは、それ以外に様々な税金を新設・増税すれば可能となります。もし税収が不足することになっても1階部分の金額を減額することはないものとします。
BIを運営するために、BI特別会計を設置します。BIの裏付けとなる税収はこの会計に繰り入れて管理します。既存の社会保障制度との関係については、私たちは原則として既存制度に手をつけません。ただし、児童手当(約2兆円)については、BIがとって代わるものとして廃止し、この予算分をBI特別会計に繰り入れます。生活保護の現金給付については、1階部分を収入認定し、自動的に調整をします。その他、国民年金の基礎年金部分については、一般財源から国庫負担が行われていますので、それとの調整を検討する余地がありますが、私たちは現段階で、その議論には立ち入りいません。私たちの提案では、1階部分と2階部分の合計で、当面は1人1月10万円(三人家族で年額360万円)の給付が可能です。1階部分と2階部分を合わせても、現行の社会政策体系のもとではすべての人に生活に十分な金額を保障できるわけではないので、これはいわゆる「部分BI」と呼ばれるものに相当します。

山崎農業研究所所報『耕 No.150』に関曠野さん、白崎の寄稿ご案内

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<お知らせ>山崎農業研究所所報『耕 No.150』内容案内
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山崎農業研究所所報『耕 No.150』(80頁)の内容を紹介いたします。
ご希望の方には雑誌を頒布いたします。
yamazaki@yamazaki-i.org
までご連絡ください。

目次
《土と太陽と》(巻頭言)
東日本大震災復興に寄せて◎渡邊 博

[第44 回山崎記念農業賞]
選考理由報告◎山崎記念農業賞受賞選考委員会
山崎記念農業賞を受賞して◎上野長一
お祝いの言葉

[特集1:3.11から10 年]
3.11から10年のちの人間と自然について◎山下祐介
原発事故の教訓─我々はどこで間違えたのか◎関 曠野
金融危機2008から震災と原発事故2011、そしてコロナ禍2020へ◎白崎一裕
福島第一原発事故から食と農と地域の10年をふり返る◎中島紀一
放射線災害後の福島の農業─数値が語るこの10 年◎原田直樹
震災10 年目の農の復興の今とその再考◎石井秀樹

〈農村定点観測〉震災からの節目ってなんだろう◎茨城県・鈴木孝夫

[特集2:里山の自然を整える]
昔の暮らしと「大地の再生」視点から里山整備を考える◎大内正伸
持続的な里山保全活動を実践する手賀沼トラスト◎高木 茂
里山保全における市民活動団体の役割について◎佐々木哲美

〈連載〉“生きもの語り”の世界から(20)
『うねゆたかの田んぼの絵本』─作者による個人的な解説"◎宇根 豊

〈自著を語る〉
『水田と前方後円墳─巨大前方後円墳はなぜ突然現れまた
消えていったのか』◎田久保 晃
『『清流水俣川─治水・利水・親水がともにある世界』◎寺田義久

山崎農業研究所顧問・田渕俊雄先生を悼む◎山路永司

〈電子耕を読む〉
嬉しいWFPノーベル平和賞受賞、では日本農業は?◎塩谷哲夫
我が国のジェンダー◎高木 茂

2021年(令和3年) 日本べーシックインカム学会第1回関東地区研究会

2021年(令和3年)
日本べーシックインカム学会第1回関東地区研究会


日時:2021年(令和3年)4月3日 12時45分開場13時15分開始
場所:東京都千代田区三崎町3-6―15東京学院ビル4F(水道橋駅徒歩2分)
プログラム
午後12時45分 受付開始
13時15分 会長開会挨拶
13時20分~14時40分
樋口浩義氏(日本ベーシックインカム学会会長)
「ベーシックインカムを再考するー社会保障と雇用問題との関連から—」
14時50分~16時50分
本田浩邦氏(獨協大学教授)
「ベーシックインカムと日本経済—政策争点を考える」
参加費
日本ベーシックインカム学会会員 
会場参加:無料(申込み手続き必要です)
オンライン参加:無料(申込み手続き必要です)
一般の方  会場参加 2,000円(参加費は当日会場でお支払いください)
オンライン参加 1.000円(オンライン決済、ゆうちょ銀行への振り込み可能)
                 オンライン参加希望の場合、下の「購入する」ボタンから、事前にお支払いください。
もし、決済機能が不調の場合は、郵便振替でお願いします。下記メールアドレスまで
メールをいただければ振込先口座をお教えします。よろしくお願いします。
申込みは事務手続き上、前日4月2日(金)17時00分までにお願いします。
申し込み等
hiroyoshi.khc@nifty.com
      樋口浩義 宛
件名は日本ベーシックインカム学会関東地区研究会でお願いします。一般の方の会場参加の定員は先着30名とさせていただきます(会場は100名近く入れますが、コロナ禍により半数の定員制限がございます)

竹中インカムは、「国民総奴隷・家畜化計画」である

 

竹中インカムは、「国民総奴隷・家畜化計画」である。
ベーシックインカム・実現を探る会代表 白崎一裕
(以下の見解は「実現を探る会」の総意ではなく、あくまでも白崎の個人的意見です)
経済学者・竹中平蔵氏の「ベーシックインカム」論が注目の的だ。
9月23日にBS-TBS『報道1930』に出演した竹中氏が語った内容として伝えられるものは、「国民全員に毎月七万円の給付を行う」「高額所得者には給付後返納させる所得制限付き」「年金・生活保護などの福祉政策はほぼ全廃」というもので、これは、以前から経済雑誌「エコノミスト」などでも「月5万円給付」「生活保護・年金必要なし」という形で小出しにしてきた論の繰り返しでもあった。
この論理は、目新しいものではない。橋下徹氏が大阪市長時代に大阪維新の会の選挙公約集「維新八策」として提案した関連政策提言でも竹中案に近いベーシックインカム案が提出された。そして、現小池百合子東京都知事がたちあげた「希望の党」結党時の政策案の中にも、類似のベーシックインカム案があった。
これらは、すべて「新自由主義」が背景にあるが、いまの段階では、これらを一括して「竹中インカム」とよんでもいいだろう。
「竹中インカム」の狙いは、何か?それは、ずばり福祉国家の完全なリストラと超低所得で生かさず殺さず、否、限りなく殺すに近い「生存」だけさせるための「国民総奴隷・家畜化計画」である。
「家畜化」とは何か。日本においては動物学者の小原秀雄氏が人類進化生態学の概念として提出したもので、人類とは、生態学的・生態的地位としてみれば、自らを家畜と同様な生態的地位におくように進化してきたというものである。そして、人類進化を、自らを家畜化する生物種という意味で「自己家畜化」(self-domestication)と概念化した。この「家畜化」に「奴隷化」の意味合いはまったく含まれていない。あくまでも、人工的に食物連鎖の頂点にありながら、その「食物摂取」の在り方を自らコントロールする存在という意味である。
あえて、ここで、その「自己家畜化」という概念を持ち出してきた理由は、「竹中インカム」は、超少数派の富裕層支配階級が、その他99%以上の人類の「食い方・生存の仕方」を完全コントロールする世界=家畜化世界を目指していると考えたからだ。そういう意味で、「竹中インカム」は、社会派ダーウィニズムと同様の人類生態学概念「自己家畜化論」の低級なすり替えだと思う。
しかし、このような論の出現を許してきた責任の大きな一端は、我々、ベーシックインカム推進派にもある。それは、ベーシックインカムを福祉政策の延長のように考えてきている欠陥だ。それは、ベーシックインカムを「究極のセーフティネット」とよぶことによくあらわれている。もちろん、ベーシックインカムや広義の所得保障の議論の歴史をたどりなおしてみれば、ベーシックインカムの源流の一つに福祉的政策があることは間違いないだろう。また、現在でも福祉補完政策的ベーシックインカム論議が主流であることも事実である。これらの議論では、財源論も「増税か減税か。あるいは税の組み替えか」という議論にとどまっている。あとで再度言及するが、「竹中インカム」もまさに、この福祉政策の一種として提案され、その結果、現在の社会保障政策(年金や生活保護)と「交換する」という形になってしまうわけだ。
(ベーシックインカムの国際NGO「BIEN」の決議にあるように、「ベーシックインカムの導入に際し、社会保障の一部が置換されるとしても、個人の権利・尊厳・福祉水準の後退をおこなさないことが前提」ということは理念としては、その通りなのだが、この論理だと必ず「では、その財源の裏付けは?」と切り返されてしまうのではないだろうか)
だが、ベーシックインカムが「貨幣供給」にかかわる政策である限りは、マクロ政治経済政策として議論するのが本筋であって、福祉政策は、そのマクロ経済政策の波及効果として議論するべきではないか、というのが本論の主題である。(ただし、私は、「マクロ経済【学的】」とは必ずしも考えていない。それは、マクロ経済学批判をしていかないとどうしようもない課題があるように考えているからである)
貨幣論の本質分析までふみこんだマクロ経済的ベーシックインカム論は、思想史家の関曠野氏が再評価した経済思想家クリフォード・H・ダグラスの仕事に立ち戻らなければならない。その全体像は、私の所属するベーシックインカム・実現を探る会HPに掲載されている講演録「生きるための経済――なぜ、所得保証と信用の社会化が必要か」http://bijp.net/transcript/article/27
を読んでいただきたい。
ダグラスの主張するベーシックインカムとは福祉政策ではない。銀行信用創造によってつくられる貨幣システムを、民主的な政府が発行する「公共通貨」におきかえ、その公共通貨の流通をバランスよくおこなうために、購買力不足になりがちな個人単位の所得保証として「配当」するものである。したがって、それはベーシック「インカム」ではなく「国民配当」とよばれる。(米国大統領候補戦をベーシックインカム政策で闘ったアンドリューヤンとオランダの気鋭の哲学・歴史学者のルドガー・ブレグマンの対話(早川健治訳)でも、ふたりは「配当」とよぶべきだと主張している。→https://kenjihayakawa.wordpress.com/2020/06/26/andrew-yang-rutger-bregman/?fbclid=IwAR17lhnF0JeUtA2jZ9TPaaW3go5yLgZnnnpGJn1QQg-59vpTnnZRNhTwQfo)
「国民配当」は、公共通貨の通貨供給量の調整にも使われ、その供給量はインフレ率などを勘案しながら調整されることとなる。定額のベーシックインカムの利点を保持するために、経済学者の井上智洋氏が主張するように「固定BI」部分と「変動BI」部分の二階建てにする「国民配当」案も考えられてもよいだろう。ただ、再度、強調するが、ベーシックインカムは、福祉政策ではない、「公共通貨」+「国民配当」のマクロ経済政策である。したがって、社会保障の制度化は、別途、「国民配当」とは別に構想されなければならない。その部分については、先に述べた「希望の党」ベーシックインカム案を批判した文章を以下に再度はりつけておく。
「みなさんご存知の通り衆議院選挙にむけて各政党の公約が次々と発表されました。
注目は、やはり、小池さんの記者会見でも発言のあった「希望の党」のベーシックインカムへの言及でしょう。⇒https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171006-00000007-wordleaf-pol
しかし、私は、この小池さんの発言を警戒しています。お話の中で例に出されたフィンランドにしてもオランダにしても「福祉削減」にむかおうとしている、生活保護、年金制度など現金給付の不合理なものを統合していくのは良いことですが、福祉政策で残して発展させていかないといけないものはたくさんあります。 
たとえば、ベーシックインカム支給金額で議論される月額ひとりあたり8万円という金額の根拠は、これを算出した小沢修司さん(京都府立大学)によれば「月額8万円の根拠としたのは生活保護のうち生活扶助部分であり、教育扶助や住宅扶助、医療扶助などは除いている。それは、教育、住宅、医療など社会サービスの充実はベーシックインカム実現とは別途図らなければならない~~」(「日本の科学者」2010年5月号)と発言しています。ここにあるように住宅などの社会サービスは、ベーシックインカムと両輪のように必要だということですね。また、重度重複障害者の電動車椅子のなかには、300万円するものもあります。これらの支給がベーシックインカムと置き換えられてしまったら、とても購入することはできません。また、年金制度を廃止してベーシックインカムに置き換えるにしても、それだけでは、生活が不安という場合に、関曠野さんがご提案なさっているように、国民通貨(公共通貨)を財源に「負の所得税方式」で補填するプランなども参考になります⇒http://bijp.net/mailnews/article/426
このあたりのことが、小池さんのご発言からはよく見えてこないところがあります。
上記のことと強く関連しますが、ベーシックインカム実現に欠かせない議論である「財源」のことも明確ではありません。たとえば「財源」としては、次のようなプランがあります。
アベノミクスは、年間80兆円もの大量の資金を国債を買うことで市場に供給しました。でも、2%のインフレにも何にもならなかったのです。それで、このお金はどこへいったのか?それは、日銀にある一般の銀行(市中銀行)がもっている「当座預金」というところへどんどんたまっていき、一部は、土地バブルといわれる資金や株式投機にながれています。2017年7月12日現在で日銀当座預金は、359兆円もあるのです(アベノミクス前の2013年2月は43兆円)。この359兆円は、金融用語で「ブタ積み」という役に立たないお金となっていますから、こんなものは日銀が国債を直接引き受けて国民通貨(公共通貨)へ転換し国民に直接配った方が合理的です。
こんなことを考えてくると、そろそろ、ベーシックインカムという言葉はやめて「国民配当」という言葉にしたほうがよさそうです。というよりもベーシックインカムではなくて、この「実現を探る会」で関曠野さんが解説しているC・H・ダグラスが提案した社会信用論の「国民通貨(公共通貨)」と「国民配当」こそが、これからの経済財政政策の基本にすえられるべきだということです。」
上記の文章にもあるように、生活保護制度だけをみても、複数の補助政策が重層化されており、他の福祉政策との関連では、現金給付のみならず現物給付もからむ。したがって、これらと「国民配当」との適切な合体化が必要とされる。生活保護は、その捕捉率が2割程度しかないともいわれ、運用面での底上げも必要になってくる。
「国民配当」の給付水準は、思いつきのように「7万円」というものではなくて、上記の社会保障政策との総合的な構想と労働市場からの自由度を高めるというベーシックインカム元来の理念を生かしたものとすべきであろう。現在の平均的な消費支出を個人単位に再計算して約15万円(月単位)前後を基準に考える方法もあると個人的には考えている。
これらの財源は、繰り返しになるが、当然のことながら「税財源」ではまかなえない。そもそも通貨発行権を保有する国家が通貨は供給できるのだから、インフレ率を勘案するのが基本で「財政規律」などに配慮する必要もないわけだ。
この「公共通貨」+「国民配当」の政策実現は、コロナ禍の悪影響もあり、急を要する。そして、超特権階級の竹中インカム推進勢力に徹底抗戦していかなければならない。
この政策実現が遅れれば遅れるほど、我々の奴隷・家畜化計画が進行されてしまう。
まずは、「ベーシックインカムから国民配当へ」を合言葉に、公共通貨+国民配当の通貨改革を実現する政治勢力をわが日本で結集していく努力が求められるだろう。
まずは、そこからだ!!

 

ディストピアとしての竹中ベーカム批判

(以下は、白崎一裕個人の見解です。実現を探る会の全体の意見ではありません)

 

私は、このみわさんの論に賛成である。ディストピアベーカム構想は、すでに世界中にあり、おそらくハイパー資本家たちの自分たちの延命策として構想されている。その悪の政策を反駁するには、みわさんの指摘する「財政破綻」のインチキをうちやぶる「通貨改革」=「通貨発行権の政治化」しかない。それは、MMTでも私のような「信用創造廃止派」でもなんでもかまわない。赤字国債発行でも政府通貨発行でも、インフレ調整をしながら、通貨供給をしていけば「財政破綻」はないし、その発行されたマネーを用いて、市民の人権擁護の財政政策は可能である。ただし、そのためには、「みんなのための」財政政策をおこなえる政治の質が担保されないとならない。そこが一番の難関であることは指摘しておきたい。

 

https://diamond.jp/articles/-/249493

京都・関西ベーシックインカム読書会のご案内

【ベーシックインカム読書会よりのイベント開催案内】


今回、取り上げる本は以下の二冊。
アンドリュー・ヤン『普通の人々の戦い AIが奪う労働・人道資本主義・ユニバーサルベーシックインカムの未来へ』(那須里山舎)、そして、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(岩波書店)。
報告は、高橋真矢さんです。
日時:10月10日(土) 午後2時から5時まで
場所:下京いきいき市民活動センター 会議室4
京都駅正面(タワー側)を東へ塩小路通を15分ほど行くと会場の建物があります。
TEL075-371-8220  参加費300円
テクノロジーが雇用を奪う一方で、残された労働者の多くは自分の仕事に価値を見いだせないでいる。さらに、社会にとって本当に必要な労働者(エッセンシャル・ワーカー)ほど低賃金である。
先日急逝したグレーバーは、以前に『負債論』で取り上げたが、グレーバーもヤンも共にベーシックインカムに解を求めている。
必要不可欠な仕事/不要不急の仕事という区分けは、現在のコロナ禍にも接続する話である。全国民への十万円給付は一度限りで良かったのかも含め、多角的に対話を深める会にしたい。
上記のような内容となると思います。
コロナ後の社会に必要なものとして、ベーシックインカムが議論を呼んでいます。その点も踏まえて、議論できたらと思います。

日本ベーシックインカム学会第三回大会ご案内

ベーシックインカム超対話!アンドリューヤンVSルトガー・ブレグマン

コロナ後へ!人類に勇気を与える新生政治家&歴史家のベーシックインカムをまじえての

超対話 アンドリューヤンVSルトガー・ブレグマン。


『普通の人々の戦い』https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909515032

『隷属なき道』https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784163906577

の著者二人が語り合う人類への道標対談。

『普通の人々の戦い』の訳者、早川健治さん(翻訳家)が生き生きと訳してくださいました。それぞれの著作と共にぜひ、お読みください。以下です。

 

 

 

 

「貧困は人格の欠如ではない。カネの欠如だ」(ブレグマン)

「真の対立軸は人道対非道だと思うね。目標は僕らの経済や地球をなるべく速く人道的にしていくこと。」(ヤン)

日本ベーシックインカム学会 第三回関西研究会

日本ベーシックインカム学会 第3回関西研究会

開催日 2020年(令和2年)7月26日(日曜日)

メインテーマ「ベーシックインカムと社会保障制度の共存」

会場 国労大阪会館中会議室 大阪市北区錦町2-2 06-6354-0661

JR大阪環状線天満駅北側から線路沿いに徒歩3分、地下鉄扇町駅から徒歩5分

プログラム

午前の部 午前9時40分頃受付開始。10時半開会あいさつに引き続き、松尾匡(立命館大学教授)「新型コロナ問題と10万給付・反緊縮とベーシックインカムの行方」11時20分まで講義、11時50分頃まで質疑。

昼食休憩後(午後のみの参加も可、受付は随時行っています)

午後の部 午後1時10分~1時50分、山中鹿次「日本ベーシックインカム学会の活動とベーシックインカム実施での課題」(質疑時間を含む)

休憩後 午後2時から3時 京都府立大学名誉教授 小沢修司先生

「ベーシックインカム導入と社会サービスの充実」

講演骨子

昨年秋に法律文化社から「ベーシックインカムを問い直す」という本が刊行された。内容としては、ベーシックインカムが導入されるよりも、他の制度を充実させるべきという意見が多く、その双方を充実させるべきということを小沢先生に語っていただきます。

 

3時10分まで休憩。4時10分まで補足と質疑応答。第3回日本ベーシックインカム学会の案内の後に、4時20分に終了

申し込み・問い合わせ

参加費は ベーシックインカム 学会員 は 無料、 一般 は 千円

当日参加も可能ですが、極力、山中鹿次方にメールでお願いします。

yamashikaransapo@occn.zaq.ne.jp または yamashika0217@gmail.com

なお新型コロナ対策で、今回は懇親会を開催しないのと、大阪府に前日の7月25日段階で緊急事態宣言出ていれば中止、延期となるので、8月後半予定の富山での研究会、9月の連休頃に開催予定の学会大会の案内を含めて、随時、学会ホームページでご確認ください。

https://jabi.jp/