ディストピアとしての竹中ベーカム批判

(以下は、白崎一裕個人の見解です。実現を探る会の全体の意見ではありません)

 

私は、このみわさんの論に賛成である。ディストピアベーカム構想は、すでに世界中にあり、おそらくハイパー資本家たちの自分たちの延命策として構想されている。その悪の政策を反駁するには、みわさんの指摘する「財政破綻」のインチキをうちやぶる「通貨改革」=「通貨発行権の政治化」しかない。それは、MMTでも私のような「信用創造廃止派」でもなんでもかまわない。赤字国債発行でも政府通貨発行でも、インフレ調整をしながら、通貨供給をしていけば「財政破綻」はないし、その発行されたマネーを用いて、市民の人権擁護の財政政策は可能である。ただし、そのためには、「みんなのための」財政政策をおこなえる政治の質が担保されないとならない。そこが一番の難関であることは指摘しておきたい。

 

https://diamond.jp/articles/-/249493

京都・関西ベーシックインカム読書会のご案内

【ベーシックインカム読書会よりのイベント開催案内】


今回、取り上げる本は以下の二冊。
アンドリュー・ヤン『普通の人々の戦い AIが奪う労働・人道資本主義・ユニバーサルベーシックインカムの未来へ』(那須里山舎)、そして、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』(岩波書店)。
報告は、高橋真矢さんです。
日時:10月10日(土) 午後2時から5時まで
場所:下京いきいき市民活動センター 会議室4
京都駅正面(タワー側)を東へ塩小路通を15分ほど行くと会場の建物があります。
TEL075-371-8220  参加費300円
テクノロジーが雇用を奪う一方で、残された労働者の多くは自分の仕事に価値を見いだせないでいる。さらに、社会にとって本当に必要な労働者(エッセンシャル・ワーカー)ほど低賃金である。
先日急逝したグレーバーは、以前に『負債論』で取り上げたが、グレーバーもヤンも共にベーシックインカムに解を求めている。
必要不可欠な仕事/不要不急の仕事という区分けは、現在のコロナ禍にも接続する話である。全国民への十万円給付は一度限りで良かったのかも含め、多角的に対話を深める会にしたい。
上記のような内容となると思います。
コロナ後の社会に必要なものとして、ベーシックインカムが議論を呼んでいます。その点も踏まえて、議論できたらと思います。

日本ベーシックインカム学会第三回大会ご案内