2019年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ベーシックインカム・実現を探る会代表 白崎一裕

 

●2018年は、ベーシックインカムの実験が途中で打ち切られるところもでてきて、その議論の行方が引き続き注目されます。世界情勢では、イタリアの五つ星と同盟の政権がEUとユーロをめぐって駆け引きをしており、ここに「通貨発行権」問題もからんできています。フランスでは、年末「黄色いベスト運動」などもおこり、明らかに「購買力不足」問題とグローバル化のゆがみ現象の現れでしょう。ここにベーシックインカム運動や通貨改革がどこまで切り込めるか?その真価が問われる年が2019年のような気がします。さて、白崎のたちあげた、出版社の宣伝のようで恐縮ですが、以下の通貨改革の翻訳本が出版予定されています。2019年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

『負債の網––お金発行の闘争史・そしてお金の呪縛から自由になるために』

エレン・ブラウン著 早川健治訳

発行元 那須里山舎

A5判 予定価格4800円 2月中に発売予定。

 

経済危機と格差社会はどうして生まれるのか?私たちはどうしてお金にふりまわされ、お金に縛られてしまうのか?お金のヒミツを解き明かし、そこから自由になる方法を提示する本格的な「お金の思想書」。利子付き負債のお金システムを超えるすべての方法を検証し、政府通貨、ヘリコプターマネー、ベーシックインカム、地域通貨、公共銀行、無税国家など通貨改革の基本的視座を再検討する。「オズの魔法使い」という寓話の意味からケインズやマルクス、ハイエクを超える視点を読者にもたらす。